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こんにちは、静かな法律家のブログにようこそ。
今回も、前回、前々回の記事につづき、ネットワークビジネスについての解説です。
前回、前々回で、ネットワークビジネスの全体像については理解していただけたでしょうか?
今回は、ネットワークビジネスの会員(勧誘者)が、他の会員を募集する際の勧誘方法について
お話しします。
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勧誘方法
きっかけ
ネットワークビジネスの会員は、まず必ずと言っていいほど、初回の自己紹介において、
ネットワークビジネスをやっているとは言いません。
単に起業家であるなどといって、自分のビジネスについて詳しく語ってくれることは
まずないと思っていいと思います。
それは、
勧誘が違法になるリスクが高いので、顔合わせの限られた時間で説明することは困難だからではないかと
推測します。
たとえば、交流会で、ネットワークビジネスをやっている人が、出会った人(Aさんとします)を勧誘しようとした場合、
後日、電話やメールで、
「このあいだはあまり話ができなかったので、Aさんのビジネスの話が聞きたいです。よかったら今度お茶しませんか?」
「この前の交流会で話されていた○○の話ですが、私がお役に立てるかもしれません。よかったら今度お茶しませんか?」
あるいはシンプルに、
「せっかくのご縁ですので、Aさんとは今後とも関係を保っていけたらと思っています。よかったら今度お茶しませんか?」
と、お茶の誘いがきます。
(※念のため、上記のようなメールがきたからといって、すべてがネットワークビジネスの勧誘ということではないです。普通に興味を持ってくれる人もいます。)
本題
さて、実際に会ってお茶したとします。
その人はどういう話をするかというと、
自分の人生観、仕事観について語ります。
「会社に縛られずに自由に働きたい」
「『金持ち父さん』のように、ビジネスオーナーになって、自動的に収入を得る仕組みを作りたい」
などです。
あるいは、私の人生観、仕事観について尋ねてくることもあります。
そして、
「尊敬している人がいる。その人が今度セミナーやるんだけど、興味があればこないか。偉い人だけど、特別に会える。」
「みんな頑張っている人たちばかりで、成長できる。」
などととして、セミナーにこないかと勧誘されます。
もちろん、
この段階で、
ネットワークビジネスのビジネスモデルを、はしりだけ説明してくれる人も
いますが(そういう会社は、コンプライアンス体制を構築しているのだと思います)、
リスクとか、
稼ぐポイントはどこか、という点は、
説明してくれません。
なので、
これらの点については、自分で判断するしかないです。
ネットワークビジネスのリスク
それでは、どのように判断すればよいのかわからないと思うので、
ネットワークビジネスのリスクを挙げてみると、
やはりこの1点なのではないかと思います。
- 抜けるのが難しい
理由は、
まず金銭面です。
会員は、最初の出資金にプラスして、会社の製品を継続的に買うことになります。
買うことが義務じゃなくても、タイトルをとるためとか、ポイントをためるためなどの理由で、
買わざるを得なくなることが多いと思われます。
こうして継続的に買っていった場合、どんどんと損失が積み重なることになるため、
結果を出すまではやめられない、という状況に陥る可能性がかなり高いです。
そして、
「いい商品だ」として他の人に推薦しているうちに、自分自身も、
いち消費者としても、その商品から抜け出せなくなる可能性があります。
次に、人間関係です。
ネットワークビジネスは、マルチ商法の1種なので、
新しく会員になった人は、必ず誰かの会員の子会員になります。
なお、その誰かを「アップ」、自分を「ダウン」と呼ぶこともあります。
そしてそのアップにもアップがいることが通常なので(ネットワークビジネスは歴史が長いですから)、
一度そのチームに入ったら、リアルの人間関係になるので、
ネットとは違い、なかなか抜けられないのです。
ネットワークビジネスを本気でやるには、1日最低2~3時間は必要だと、
ネットワークビジネス経験者に聞いたことがあります。
ネットワークビジネスをしている期間は、ほぼ間違いなく、他の副業はできなくなるでしょう。
人間として成長できるとか、営業力がつくとか、そういう甘い言葉の裏を見抜き、
自分はネットワークビジネスに向いているのかどうか、十分に考える必要があると思います。